旅に行くときは基本一人と決めています。
計画が必要無いのです。最低限でいい。
どこで何をしても自由だし、
何をしなくても自由です。
伊勢神宮に行くとだけ決めていたもので、
特にパンフレットも買わずに向かったのですが、
二日目、伊勢神宮外宮にて。
あまり人がいない小道に入ったところに男性が一人。
「ここに来る人って何故かあんまりいないんですよ」
あちらから話しかけてくださいました。
絵を描くのが好きだという地元の男性。
この辺りが好きでよく来られているそう。
話が弾み、外宮、さらには車で内宮、内宮の別宮まで案内してくださいました。パンフレットに乗ってない良いところも沢山あるんですよ、と嬉しそうに語ってくださった。
もちろんおかげ横丁も隅から隅まで。
連絡先は交換しません。
この一期一会こそ旅の醍醐味。
夜更け間近。
「あの空は何色だと思いますか?」
ふと口にしたその男性の問いが印象的でした。
日本ほどいろんな色を味わえる国はそうそう無くて、日本人は常々複雑な色と向き合っているんだと思うんですよ、と。
その方に夜明け前の伊勢神宮もオススメであることを教えて頂きました。結構飲んだ翌日でしたが無事に4時半に起きられたので向かいました。人はまばらもまばら。静謐な空気の中、砂利を踏みしめる音の美しいこと。
贅沢な時間が流れておりました。
因みに、別れ際のこと。
「実は最初、話しかけるかどうか迷ったんですよ。少しヤバそうな人が来たと思って(笑)」
*・゜゚・*:.。..。.:*・''・*:.。. .。.:*・゜゚・*
その日の夜、居酒屋に入りました。
30分後、お一人様のお客さん。
なんと、まさかの同じような赤茶色の髪をした男性が。んなことあるのか。
つい話しかけてしまいました。
その方は滋賀から一人旅でいらしたとのこと。
3日目の予定を賢島にしたのは、この方との出会いによるものでした。賢島なんていう地名すら知らなかった。
一人旅なのに。
一人旅だから。
二日目は一人で旅をしている感覚が無かったです。
誰かと話をしたり行動を共にしてる時間の方が多かった。不思議ですね。ご縁に感謝です。
今年も残りひと月半となりました。
どうぞよろしくお願いいたします。
【店主について】
青山祐己。鷺沼生まれ鷺沼育ち。
ピアノの弾き語りをやっています。
都内中心に、自分のライブはもちろん、朗読の伴奏やサポート、包括センターのお手伝いとか色々やってます。なので不定休です。
ジャズは全然弾けません。クラシックも。難しい!勉強中です・・・。店が暇な時はピアノ弾いて遊んでます。
日本酒に触れたのは20歳の時の居酒屋勤めがキッカケです。5~600種類くらいの日本酒を常備している、今考えたらとんでもないお店でした。そこで少しずつ日本酒をお勉強。仕入れの仕事も与えてもらえるようになり、居接客も好きだったもので、ちゃんと自分の店として、音楽も日本酒も楽しめる店を、と考え始めての今です。
あと、短歌が趣味です。走ることが好きです。散歩も好きです。炭酸水が好きです。すぐ道に迷います(いろんな意味で)
でも多分、割と真面目です。仲良くしてくださいね。